∴ ケニアの国旗と言語

ケニアの位置、ケニアの国土、とご紹介をしてきましたので、
次はケニア国内のことに触れていきたいと思います。

国旗はこれ。

黒はケニアの人々を、赤は独立を果たした際の血を、
緑は大地を、白は平和を表しています。
真中にある縦と槍は、独立戦争の際に使用された
ケニアの武器を表しています。
旧イギリス領だったケニアは、独立の誇りを国旗に表しているのです。

ケニアがイギリスから独立を果たしたのは、１９６４年のこと。
今からわずか、４０数年前のことです。

そんなケニアで使われている言語は、
公用語が英語、国語がスワヒリ語です。
それにもうひとつ、各部族で話されている言語があります。

公用語が英語のため、看板や標識、新聞もすべて英語で書かれています。
学校の授業も英語で行われるため、教育を受けた人は
日常的に英語を話すことができます。
そのため、ロッジや土産物屋でも、普通に英語で話しかけてきます。
イギリス植民地時代の影響から、使われているのはクイーンズイングリッシュ。

一方、国語であるスワヒリ語は、ケニア人同士が会話する際に使用されます。

テレビでケニアが放映される際、注意して聞いていると、
インタビュアーには英語で受け答えをし、歌を披露したり、
ケニア人同士が話している日常の風景ではスワヒリ語が
使用されていることが分かります。
（番組内容によっては、部族語で話していることもあります。）

一般的に英語が話されているため、旅行者にとっては
非常に旅行をしやすい国となっています。
「日本人は英語ができない」と言われますが、実は
話せなくても読むことはできたりします。
英語がまったくダメな私ですら、英語で表記されているものは、
何となく理解することができちゃいます。
英語以外の言語、例えばドイツ語やハングル、フランス語などで
書かれているよりも、ずっとずっと理解できます。
これは、旅行者にとって非常にありがたいことです。

多部族国家のケニアは、それぞれの部族ごとに言語があり、
各村では、村の言葉が使われています。

教育を受けたケニア人は、英語、スワヒリ語、部族語の
３言語をあやつることができるのです。

さて。
一般的に「英語が下手」と言われている日本人ですが、
英語がしどろもどろでも、ケニアでは意外に（？）日本人の人気は高いです。
稀に、植民地時代の名残である“黄色人種への差別意識”を
持っている人がいるという話も耳にしますが、
私個人に関して言えば、旅行中に差別を感じて嫌な思いをしたことは
一度もありません。

ロッジのボーイさんなども、よくテーブルに集まって話しかけてくれるので、
数名のケニア人に
「日本人のどこが好ましいのか？」
という質問をしたことがありますが、皆口を揃えて言ったのは、
「日本人はスワヒリ語で挨拶をしてくれる。スワヒリ語を覚えようとしてくれる。」
ということでした。
英語を難なく使う彼らですが、スワヒリ語が自分たちの国の
言葉だという誇りを感じる答えでした。

スワヒリ語は、元々話し言葉だったものを文字に起こしたもののため、
表記はローマ字となっています。
また、発音も日本語に近いため、簡単な挨拶程度でしたら
すぐに覚えられる言葉です。

例えば「Asante」。
そのまま「アサンテ」と読みます。
意味は「ありがとう」。
これに「とっても」という意味の「sana」「サーナ」をつけると、
「アサンテサーナ」で「ありがとうございます」という意味です。

マサイマラN.R.にある、日本人が建設したロッジ「ムパタサファリクラブ」の
建設を題材にした小説「アフリカの王」に登場する画家のムパタ。
彼が口癖でいつも言っている「ンディヨ」はスワヒリ表記で「ndiyo」。
「はい（yes）」という肯定的に使われる意味の言葉です。

このブログでも、スワヒリ語の挨拶のうち簡単なものを紹介していますので、
お時間がありましたら、旅の前に１つでも、２つでも覚えていかれると、
旅がグンと楽しいものになるのではないかと思います。

まずはこれだけスワヒリ語
地球の歩き方　ケニア
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（最終Update：2008.06.03）

∴ ケニアの国土

ケニアは、北部と南部で標高が大きく異なります。

北部は標高が低く、半砂漠地帯。
南部は標高１，０００ｍ以上の高原地帯で、農業が行われるほど肥沃な
土地もあります。

観光客が主に訪れる場所は、保護区が多く、気候が良く、
治安が安定している、ケニア南部となります。

ケニアの西部を縦にドーンと貫いているのが、
グレートリフトバレー（大地溝帯）です。
簡単に言うと、地球が裂けている場所。
これにより、いつの日かアフリカ大陸は２つに分かれると見られています。
説明は、Wikipediaが分かりやすいので、お任せ！
（こちらをクリックで、Wikipediaの該当ページへとびます。）

マサイマラN.R.へ車で移動する場合、グレートリフトバレーを越えていきますので、
高台から谷を見ることができます。
・・・とは言っても、あまりに広大すぎて、谷底には民家も点在しているため、
一見「景色の良い展望台」という感じです。

お土産屋さんがいますが、道中の土産物屋にしては珍しく、場所によっては
交渉次第でロッジよりもうんと安くなることがあります。

ケニアの名前の由来は、ケニア中央にそびえるケニア山（5,199ｍ）から。
キリマンジャロ山（5,895m）に続くアフリカ大陸２番目の高さを誇るこの山は、
非常に険しい山容をしていて、赤道直下にありながら、氷河があります。
この山は、ケニア北部のケニア山N.P.や、サンブルN.R.へ行く際に見ることができます。

アフリカ最高峰キリマンジャロ山も、旧イギリス領（現ケニア）にありましたが、
ドイツの皇帝が「くれっ！」と言ったため、旧ドイツ領（現タンザニア）に
渡されてしまいました。
そのため、ケニア、タンザニアの国境は、キリマンジャロ山のある場所で
不自然に曲がっています。
不自然と言えば、「国境が直線」というのがそもそも不自然なのかもしれません。
国境を見るだけで、アフリカがどれだけ植民地化されていたかが垣間見えます。

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（最終Update:2008.05.31）

∴ ケニアの位置

ケニアの基本情報について、まずは、超基本的なケニアの位置からご紹介です。

ケニアは、アフリカ大陸の東、インド洋に面した赤道直下にあります。
東京から、ケニアの首都ナイロビまでは、１１，０００ｋｍ強。

ピンときませんねー。

東京－ホノルル間を丁度往復する位の距離です。
地球1周が約４万キロなので、地球を４分の１周ちょっと回ることになります。

余談ですが、日本の裏側といわれるブラジルまでは、
東京－リオデジャネイロ間１９，０００ｋｍ弱です。

東はソマリア、北はエチオピア、スーダン、西はウガンダ、
南はタンザニアと国境を接し、赤道が国内を通っています。

２００８年５月現在、赤道直下にある国は１１カ国。
日本から西周りで、インドネシア共和国、ソマリア、ケニア共和国、ウガンダ共和国、
コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、ガボン共和国、サントメ・プリンシペ民主共和国、
ブラジル連邦共和国、コロンビア共和国、エクアドル共和国です。
（間違いがありましたらご指摘をお願いします）

数少ない赤道直下の国ならではのお楽しみが、
コリオリの力のパフォーマンス。
旅行の行程に北半球の保護区が含まれていたら、
体験できると思います。

赤道直下にあるのなら、さぞかし暑いだろう・・・と想像してしまいますが、
イエイエ、意外なことにケニアはとっても過ごしやすいのです。

続きは、ケニアの国土、ケニアの気候などでご紹介します。

驚異の大地アフリカ
フィールドガイド・アフリカ野生動物 　　
動物ウオッチングは、たんのしーぞー！ちょっこの本

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（最終Ｕｐｄａｔｅ：2008.05.23）

∴ ケニアの基本情報

旅行を決めるとき、また、準備を始めたときに気になることが、
一体どんな場所なのか、電圧はどうなのか、といった
その国の基本的な情報。

これまで、「ケニア旅行の服装」や「ケニア旅行の持ち物」のページで
気候や電圧をポツポツとご紹介していましたが、分かり辛いので、
まとめることにしました。

これより、

◎ケニアの位置

◎ケニアの国土

◎ケニアの国旗と言語

◎ケニアの通貨とチップ

◎日本のボールペンが人気！？

◎ケニアの電圧とプラグ

◎ケニアの気候

◎ケニアの治安について

について、それぞれ別記事でご紹介します。

ケニア上空

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（最終Ｕｐｄａｔｅ：2008.06.23）